ニューストピックス(2020年1月)

UCCのミルクコーヒーが「色彩のみからなる商標」に

UCC上島珈琲は、「UCCミルクコーヒー」に使われている茶色・白色・赤色の3色の組み合わせによるデザインが「色彩のみからなる商標」として特許庁に登録されたと発表しました。

「色彩のみからなる商標」の登録は、国内で8番目、食品業界では初となります。

「UCCミルクコーヒー」は、1969年に世界初の缶コーヒーとして発売されて以来、50年にわたり一貫して「茶色・白色・赤色」の3色を使用しています。

これらの色の組み合わせが「UCCミルクコーヒー」を想起させる高い識別性を有すると認められたことにな ります。

色彩のみからなる商標は、2015年から始まった新しいタイプの商標制度で、これまでにトンボ鉛筆の消しゴム「MONO」の「青、白、黒」の組み合わせや、セブンイレブンの「白とオレンジ、緑、赤」からなるストライプも登録されています。

10代目パッケージに使われているデザイン

 

日本の「無印良品」が中国の商標訴訟で中国企業に敗訴

中国における「無印良品」の商標使用をめぐり、日本の「良品計画」と中国の企業が争っていた裁判で、北京の裁判所は「良品計画」に賠償金などおよそ1200万円の支払いを命じていたことがわかりました。

報道などによると、中国で「無印良品」の商標で商品を販売する中国企業が、日本で「無印良品」を展開する良品計画に対し、タオルや枕カバーなど一部の商品で商標を無断で使用されたと訴えていました。

日本側は「日本の漢字を使用していて、賠償責任はない」と主張していましたが、1審で中国側が勝訴。

そして、2審判決で北京の裁判所は、訴えの対象の商品について、中国企業が2001年に中国の漢字で「無印良品」の商標登録をしたと認定。

中国側の商標の保有と日本側の無断使用を認めた形で、日本側に賠償金などおよそ1200万円の支払いを命じたということです。

 

中国で「今治」の商標登録認めず

愛媛県今治(いまばり)市の特産品として知られる今治タオルについて、今治市と今治タオル工業組合は、中国系企業がタオル類を含む国際分類で旧中国商標局に出願した漢字「今治」の商標登録に対して行った異議申し立てについて、中国国家知的財産権局が異議を認めたと発表しました。

同市によると、中国の国家知的財産権局が「『今治』は日本の市名として一定の知名度があり、商標を使用することは商品の出所を誤認させるものだ」と判断し、商標登録を許可しない裁定を出しました。

今治タオルの商標登録を巡っては、2009年に今回とは別の企業が「今治」を商標登録申請しました。この際にも異議申し立てを行い、一度は却下されたものの、市側が再審請求を行い、2014年に認められています。

 

世界企業のブランド価値、1位アップル、トヨタ7位

米大手コンサルティング会社のインターブランドは、世界で事業展開する企業の2019年ブランド価値ランキングを発表しました。それによると2019年の上位5社は、1位アップル、2位グーグル、3位アマゾン、4位マイクロソフト、5位コカ・コーラ。

アップルは7年連続1位で、同社の価値は前年比9%増の2342億㌦(約25兆円)と推計されています。日本企業では、トヨタ自動車が前年と同じ7位でトップ。上位8社までの順位は18年と変わりませんでした。

日本勢をみると、上位100社に7社がランクインしました。トヨタは7位で16年連続で自動車ブランドの最高位。このほか、ホンダ21位、日産52位、ソニー56位、キヤノン61位、パナソニック81位、任天堂は89位とな
りました。

「ものづくり企業」から「ネット関連企業」へ

20年前(2000年)の上位5社をみると、1位から順に、コカ・コーラ、マイクロソフト、IBM、インテル、ノキアでした。

この20年の間で、デジタル化の進展や消費者の嗜好の変化により、ブランド価値が「モノづくり企業」から「ネット関連企業」に移行していることがわかります。

トップ100社のブランド価値の全体額に占めるアップルなどの業種の割合は37%に上ります。配車アプリの米ウーバーも87位と初めてランクインしました。

調査は財務分析が可能で、母国などの主要地域(ホーム・リージョン)以外の売上高比率が30%を超える企業が対象。ブランドが消費者の購買動向に与える影響や将来収益などを加味したブランド価値を金額に換算し、00年からランキングを発表しています。

 

Follow me!

投稿者プロフィール

HAYASHI Takaaki
HAYASHI Takaaki弁理士
特許や商標などの知的財産の専門家。特に半導体・自動車・遊技機の技術分野において実務経験が豊富。諸外国の知財実務にも精通しており、特にインドネシアに関しては知財以外のビジネス情報にも詳しい。