特許庁がAIを用いた特許文献検索システムで特許権取得

特許庁は、
AIを用いた独自の特許文献検索システムに関する特許権(特許第6691280号)を取得するとともに、
商標についても出願したと発表しました。

特許庁では、実験的にAI技術などを駆使し、言語および特許分類が異なる特許文献を、希望する言語や特許分類にて一括して検索し、管理できるシステム「アドパス(ADPAS)」を開発しました。

特許文献のデータ構造は発行される国や地域によって、言語や形式なども異なるため、
適切に検索できるような形に変換して蓄積することは、特許審査の質を保つために重要であるとしています。

今後、このシステムを活用した特許審査を行うとしています。

特許第6691280号の内容

【課題】特許文献に関する情報を効率良く管理することができる管理システム及び管理方法を提供する。

【解決手段】管理システム1は、照会サーバ100と、書誌サーバ200と、管理サーバ300と、AIサーバ400と、を有する。照会サーバ100は、複数の特許文献について形式情報と内容情報とが含まれるデータ群151から各特許文献について形式情報を取得する。書誌サーバ200は、外部データベース18から、各特許文献について、文献番号と共通のデータ形式に変換された書誌情報とを取得する。管理サーバ300は、照会サーバ100が形式情報を取得した各特許文献について、形式情報及び書誌情報を統合した第1統合情報を生成する。AIサーバ400は、各特許文献の分類情報を生成する。管理サーバ300は、第1統合情報が完成した後に、各特許文献について第1統合情報及び分類情報を統合した第2統合情報を生成する。

【請求項1】
複数の特許文献に関する情報を検索用データベースに登録するための管理システムであって、
所定期間に、自国の特許庁及び複数の他国の特許庁が有するデータベースからそれぞれ収集した、国毎にデータ形式が異なる複数の特許文献について、少なくとも文献番号を含み且つ特許文献を一意に識別可能なデータを含む形式情報と、少なくとも各特許文献の発明の内容を含む内容情報とが含まれるデータ群から、各特許文献について、前記形式情報を取得する第1サーバと、
複数の国の特許庁に出願又は登録された特許文献について、国毎にデータ形式が異なるデータを含む書誌情報が共通のデータ形式に変換されて記憶された外部データベースから、各特許文献について、文献番号と、前記共通のデータ形式に変換された書誌情報とを取得する第2サーバと、
前記第1サーバが前記形式情報を取得した各特許文献について、前記形式情報に含まれる各データを、前記形式情報及び前記書誌情報の各データ項目が所定の順序で並べられた第1テーブルの対応する位置に格納し、当該各特許文献について前記第2サーバが書誌情報を取得している場合は、文献番号をキーとして、当該書誌情報に含まれる各データを前記第1テーブルの対応する位置に格納することにより、前記形式情報及び前記書誌情報を統合した第1統合情報を生成する第3サーバと、
前記データ群から、各特許文献について、文献番号と、前記内容情報とを取得し、前記
発明の内容が所定言語で記載された特許文献については当該発明の内容に基づき、前記発明の内容が前記所定言語で記載されていない特許文献については前記発明の内容が前記所定言語で記載された翻訳文に基づいて、学習モデルを用いて、各特許文献の分類情報を生成する第4サーバと、を有し、
前記第3サーバは、前記第1統合情報が完成した後に、前記第1サーバが前記形式情報を取得した特許文献について、文献番号をキーとして、前記第1統合情報に含まれる各データと、前記分類情報に含まれる各データとを、前記第1統合情報及び前記分類情報の各データ項目が所定の順序で並べられた第2テーブルの対応する位置に格納することにより、前記第1統合情報及び前記分類情報を統合した第2統合情報を生成し、前記生成した第2統合情報を検索用データベースに登録する、
ことを特徴とする管理システム。

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投稿者プロフィール

HAYASHI Takaaki
HAYASHI Takaaki弁理士
特許や商標などの知的財産の専門家。特に半導体・自動車・遊技機の技術分野において実務経験が豊富。諸外国の知財実務にも精通しており、特にインドネシアに関しては知財以外のビジネス情報にも詳しい。