特許調査の効果的な方法とツール:優れた調査結果を得るために
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以前ライバルメーカーが特許を取得したので同様の製品は製造しないことにしてきました。何年か経過したので、もうそろそろ特許が無くなったのではないかと思われるのですが、調べることはできますか?また、その後、ライバルメーカーが特許出願を行っているならば、その内容を調べることはできますか?
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特許出願人、特許権者の名称がわかっている場合には特許庁のJ-PlatPatを利用してどのような特許出願、特許権を所有しているか、等々を簡単に調べることができます。今回は特許庁のJ-PlatPatを利用した簡単な調査方法について説明します。
特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)
特許庁は1999年3月から「特許電子図書館」サービスを提供していました。これは、特許に関する種々の情報をインターネットを利用してだれでもが簡単に入手できるようにしたものです。この「特許電子図書館」を2004年10月に独立行政法人 工業所有権情報・研修館が引継ぎ、2015年3月から「特許情報プラットフォーム」(J-PlatPat)と改称してサービス提供しています。
日本で特許制度が創設された明治以降に発行された特許、実用新案、意匠、商標の公報等約11,000万件とその関連情報について、無料で、検索・利用できます。
特許番号からの検索
まずは、グーグルやヤフーなどで「J-PlatPat」と検索し、 J-PlatPatのトップページを表示してみましょう。
特許・実用新案、意匠、商標の簡易検索
このトップページで、いきなり、特許・実用新案・意匠・商標についてキーワードを入力して簡易検索ができます。
特許・実用新案番号照会
初心者であっても、このトップページの上側に表示されている「特許・実用新案」、「意匠」、「商標」、「審判」のボタンの上にポインタを合わせて詳細な検索を進めることができます。
「特許・実用新案」の上にポインタを合わせると、「特許・実用新案番号照会」、「特許・実用新案検索」、・・とプルダウンメニューが表示されます。
そこで「特許・実用新案番号照会」を選択します。
特許番号がわかっている場合には「種別」が「特許番号(B)」になっている番号入力欄に半角で特許番号を入力し「照会」ボタンをクリックすると「照会結果一覧」画面になります。ここで閲覧を希望する番号をクリックしてください。
「詳細な説明」ボタンをクリックすると明細書が表示されます。また、この画面で「経過情報」ボタンを押し、更に、「登録情報」ボタンを押すこと等によって、特許権が現存しているのか、消滅しているのかを確認することができます。
特許出願番号しか分かっていないものを「特許・実用新案番号照会」で探すときには、「種別」の欄で「出願番号」に切り替え、「番号」の欄に特許出願番号を入力して「照会」ボタンを押すことで検索できます。
特許・実用新案検索
会社の名称を入力してその会社による特許出願や特許を検索したい場合にはJ-PlatPat のトップページで上側に表示されている「特許・実用新案」の上にポインタを合わせ、「特許・実用新案番号照会」、「特許・実用新案検索」、・・とプルダウン表示される中の「特許・実用新案検索」を選択します。
この画面の「検索項目」の欄で、プルダウンメニューで「検索項目」を「出願人/権利者/著者所属」にし、「検索キーワード」の欄に目的とする会社名称「株式会社○○○」を入力し、「検索」ボタンを押して検索できます。
「特許・実用新案番号照会」でも「特許・実用新案検索」でも、画面の上側に「ヘルプ」ボタンがあります。ここを押して入力方法を確認しながら利用できます。
「特許は中小企業こそ取るべきだ!」
弁理士の叫びは社長たちに笑い飛ばされた。
それでも夢を諦めない。
これは、親友に背を押された内気な少年が、
企業のアイデアを守るエキスパートへ変身する、
弁理士・大逆転ストーリー。