欧州特許庁(EPO)がまとめた報告書によると、
2020年は欧州での医薬品分野の特許出願件数が前年比10.2%増えるなど、
ヘルスケア分野が急成長しました。
ワクチン関連の出願が増えたことなどから出願件数は過去2番目の多さとなりました。
2020年に欧州特許庁に出された特許の出願件数は180,250件で、
過去最多だった前年に比べると0.7%減少しましたが、過去2番目の多さを維持しています。
新型コロナウイルスの感染拡大で企業活動は大きな影響を受けましたが、
ワクチンや医療器具関連などの特許出願が増えたことにより、ほぼ横ばいとなりました。
国別に見ると、日本は21,841件で、アメリカ、ドイツに次いで3位となりました。
分野別で最も出願が多かったのが、医療器具やマスクなどの衛生用品を含む「医療技術」部門で14,300件。
医薬品やバイオテクノロジー分野も大きく伸びました。
日本からの出願では、クリーンエネルギー関連を含む「電気機械や装置など」が前年比4.6%増、
「デジタルコミュニケーション」も10.6%と大幅に伸びました。
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