国際特許出願件数、中国が米国抜き世界1位

IPO(世界知的所有権機関)は、特許協力条約(PCT)に基づく2019年の国際特許出願件数を発表しました。https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2020/article_0005.html

国別 国際特許出願件数

それによると、中国が5万8,990件となり、米国(5万7,840件)を抜き、初めて世界1位となりました。
3位は日本(5万2,660件)。

国際特許出願件数で中国が米国を逆転したことで、知財分野における米中の覇権争いは一段と激しくなりそうです。

世界全体の出願件数は前年比5%増の26万5,800件と、過去最多を更新しました。

中国の出願は11%増の5万8,990件。
1999年には276件しかありませんでしたが、この20年間で200倍以上も増加しました。

米国は特許協力条約(PCT)の運用が始まった1978年以来40年間首位を維持してきましたが、
今回5万7,840件(3%増)と2位に転落しました。

日本は5万2660件(5.9%増)と前年と同じ3位。

4位はドイツで1万9,353件(2.0%減)、5位は韓国で1万9,085件(12.8%増)となっています。

順位国名件数(2018年)件数(2019年)
1位中国53,34958,990
2位米国56,25257,840
3位日本49,70652,660
4位ドイツ19,74219,353
5位韓国16,91719,085
【国別 国際特許出願件数(2019年)】

企業別 国際特許出願件数

企業別では、中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)が4,411件となり、3年連続で首位を維持。

2位は三菱電機(2,661件)で、日本企業として唯一トップ10入りしました。

3位は韓国サムスン電子(2,334件)、
4位は米国のクワルコム(2,127件)、
5位は中国スマートフォン大手のオッポ(1,927件)。

出願分野では、デジタル通信やコンピューター技術での申請が増加。
次世代通信規格「5G」や人工知能(AI)など先端技術の開発競争が激化しているようです。

順位企業名国名件数(2019年)
1位ファーウェイ中国4,411
2位三菱電機日本2,661
3位サムスン電子韓国2,334
4位クワルコム米国2,127
5位OPPO(オッポ)中国1,927
【企業別 国際特許出願件数(2019年)】

日本に国内移行された国際特許出願件数が過去最高

特許庁は「特許庁ステータスレポート2020」を取りまとめ、
知的財産制度を取り巻く現状や最新の統計情報などを公開しました。https://www.jpo.go.jp/resources/report/statusreport/2020/index.html

【特許】

2019年の統計データによれば、特許庁への国際特許出願件数、商標出願件数、意匠出願件数は、前年より増加しました。

しかしながら、特許出願件数(国際特許出願件数を含む)については、2019年の特許庁への特許出願件数は、307,969件で、
2018年の313,567件から5,598件減りました。

特許出願件数のうち、国際特許出願件数は66,968件で、過去最高であった2018年の64,013件を更に上回りました。

国際特許出願を除いて特許出願の件数は減少傾向にあります。

日本の特許庁を受理官庁としたPCT国際出願の件数は、堅実に増加しており、
2019年の件数は、過去最高の51,652件となりました。

一次審査通知(First Action)までの期間(FA期間)と権利化までの期間をみると、2018年度のFA期間は平均9.3か月でした。
また、権利化までの期間は平均14.1か月でした。

【商標】

商標登録出願件数は、190,773件と前年比で6,290件増加しました。

国際商標出願が1,648件増加、国内出願も4,642件増加しており、2018年の減少からプラスに転じました。

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投稿者プロフィール

HAYASHI Takaaki
HAYASHI Takaaki弁理士
特許や商標などの知的財産の専門家。特に半導体・自動車・遊技機の技術分野において実務経験が豊富。諸外国の知財実務にも精通しており、特にインドネシアに関しては知財以外のビジネス情報にも詳しい。