
コクヨの「Campus(キャンパス)」ノートとロッテのチューイングガム「Fit’s(フィッツ)」がコラボレーションを実施しました。このコラボレーションにより、コクヨは自社の主力ノート商品「キャンパスノート」の商標ライセンスをロッテに供与しました。それに応えて、ロッテはコクヨの「キャンパスノート」をモチーフにしたチューインガム「Fit's(フィッツ)」を発売しました。このコラボレーション商品のパッケージは「キャンパスノート」のデザインが施されています。
近年、企業や業種の垣根を越えた様々な「コラボ商品」が増えています。コラボ商品には以下のようなメリットがあります。まず、既に浸透しているブランドを活用することで、商品の特徴をアピールしやすくなります。さらに、異なるブランド同士のコラボレーションにより、相乗効果が生まれ、より強い印象を与えることができます。また、これまで展開していなかった販路を活用することで、より広範な消費者にブランドを認知してもらえる可能性があります。
ただし、一般的に認知されているブランドであっても、本来とは異なる商品分類で展開する場合は、別途商標登録が必要となることがあります。異なる商品分類(類似群コード)に属する場合、他の企業が商標登録を行うことができるためです。
例えば、有名なイタリアンレストランやラーメン店とのコラボ商品を考えた場合、コンビニでは「~店で提供されるパスタ」や「~店の味を再現したカップラーメン」などの販売が想定されます。飲食業自体は第43類に分類されますが、「パスタ」「カップラーメン」は第30類に属する商品となります。そのため、イタリアンレストランやラーメン店の商標を上記の商品に使用して販売するためには、第30類での商標登録が必要となるため、注意が必要です。
異業種のコラボ商品の例
異業種のコラボ商品の例として、異業種のコラボ商品には以下のようなものがあります。
お部屋の消臭元 ガリガリ君ソーダの香り(赤城乳業×小林製薬)
赤城乳業と小林製薬がコラボし、有名なアイスキャンディー「ガリガリ君ソーダ」の香りを持つお部屋の消臭元を開発しました。このコラボ商品は、ガリガリ君ソーダの人気と小林製薬の消臭技術を組み合わせ、消臭効果と爽やかな香りを提供しています。
ネクターサワー(不二家×サッポロビール)
不二家とサッポロビールが共同で開発した「ネクターサワー」は、不二家の人気のあるフルーツキャンディー「ネクター」のフレーバーを再現したビールです。このコラボ商品は、両社のファンをターゲットにした新しい飲み物の提案となっており、フルーティーで爽やかな味わいが特徴です。
ビックロ(ビックカメラ×ユニクロ)
ビックカメラとユニクロが協力し、「ビックロ」という新しい商品を展開しています。ビックロは、ユニクロの人気商品である「ヒートテック」を応用した暖かいカメラストラップです。これにより、カメラを持ち歩く人々が冷たい季節でも手を温めながら写真を撮ることができます。
スタイルフィット マジョリカ マジョルカ(資生堂×三菱鉛筆)
資生堂のコスメブランド「マジョリカ マジョルカ」と三菱鉛筆が共同で開発した「スタイルフィット マジョリカ マジョルカ」は、メイクアップに特化した多機能ペンです。このコラボ商品には、マジョリカ マジョルカの人気のあるアイテムやデザインが取り入れられており、使いやすさとスタイリッシュな外観が特徴です。
クレパス風ハブラシ(サクラクレパス×デンタルプロ
サクラクレパスとデンタルプロが共同で開発した「クレパス風ハブラシ」は、クレパスの鮮やかな色使いやデザインを取り入れた歯ブラシです。このコラボ商品は、子供から大人まで幅広い年齢層に向けて、歯磨きを楽しくすることを目指しています。カラフルなブラシの毛や持ち手のデザインが特徴であり、歯磨きの時間をより楽しく彩ります。
さいごに
異業種のコラボ商品は、消費者に新たな体験や魅力を提供することで注目を集めています。企業や業種の垣根を超えたコラボレーションは、ブランド価値の向上や市場の拡大に貢献するだけでなく、消費者にとっても多様な選択肢や楽しみをもたらしています。今後もさまざまな業界が連携し、新たなコラボ商品が生まれることが期待されます。
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